日本人は世界的に見てもたいへんお風呂の好きな人種です。かつて町のあちこちにあった銭湯を改良して、おしゃれな銭湯に変えて営業をしているところもおおくあります。
しかし昔ながらの銭湯というと、なぜか全国でも同じようなデザインになっています。その多くはお寺や神社のような形をしており、とくに東京を中心にした関東地方の、昭和40年代までに作られた銭湯はそうしたデザインをしていました。
寺社様式の造りのことを、「宮造り」「宮型」といいます。寺社風の建築様式はそれほど古いわけではなく、銭湯にこの形を使うようになったのは大正12年以降のことです。
大正12年の9月1日には関東大震災が起きました。このとき多くの銭湯も崩壊をしたのですが、のちに再建されるときに活躍した大工の一人が寺社様式を多く採用したことによっています。
